2018年6月10日日曜日

トランプ大統領の「北朝鮮の体制保証」に思う

東アジアの政治的な懸念の一つが、朝鮮半島情勢であり続けていることは、まあ常識だと思います。

私の朝鮮半島情勢の理解は決して深くはないのですが、トランプ大統領の体制保証発言は、朝鮮半島に二つの独立国家を認めることになるように思えます。

韓国と北朝鮮の両国とも朝鮮半島統一と発信してきた経緯の中で、このトランプ大統領の発言が、朝鮮半島情勢が平和的に「収斂」してゆくきっかけになるのか、それともこの発言が将来の朝鮮半島分断の強化、そしてやがては紛争の激化のきっかけになるのか、私には見通せません。

ただ、 トランプ大統領の言動から計る限り、トランプ大統領の発言は米国の国益を第一に考えたものであり、東アジア情勢の安定化は高々「そうなればいいな」程度のものと思えます。

であるならば、「北朝鮮が、大陸間弾道弾を放棄を確実かつ具体的に行い、核兵器については放棄したことを宣言する。」程度、北朝鮮のパワープロジェクション能力の限界線を米国本土から当面遠ざける程度で、 トランプ大統領はよしとする可能性があるように思います。

いずれにしても、朝鮮半島情勢は、すっきりと解決するような非現実的な夢にすがるのではなく、「すぐには戦争状態に落ちらない」という暫定的な状態を際どく繋いでゆくしかないと、私は感じています。

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