さまざまな場所での仕事と、その経験を通して、すばらしい上司は決して多くなく、そしてすばらしい上司は例外なくさまざまな努力をしていると感じます。
さて、このシリーズでは、悪くない上司になるためのヒント(となると、私が思っていること)を、紹介したいと思います。
まず、最初は、「上司の仕事とは?」です。
世の中にはたくさんの職種があり、必要とされる専門能力も違います。その中で、共通する上司の仕事とはなんでしょうか?
私は一言で言えば、
○部下に、価値のある仕事を、与え続けること
につきると思います。「価値のある」、「続ける」とは、決して簡単ではありません。常に、先と、周囲を見続けなければなりません。少しでも、努力を怠れば、先は見えなくなりますし、周囲からのずれも生じるでしょう。また、部下は成長してゆきます。成長し続ける彼らに、常に価値を示すには、自分の成長を止める訳にはゆきません。
さらに、その仕事に「価値のある」ことを、部下が分かるようにしなければなりません。当然、仕事のゴールは分かりやすいものでなければなりませんし、そこに到達できると信じられるようにさまざまな環境を整えることも必要になるでしょう。ゴールまでの到達度を分かるようにすることも大切でしょう。
一方で、部下に価値のある仕事を与えられなくなったときは、部下が自分を超えた(もしかすると、あなたの力が衰えたためかもしれませんが・・・)と考え、その部下を自分の上司に抱くべきでしょう。この覚悟があれば、困った上司にならなくてすむように思います。