2010年12月12日日曜日

やがて上司になるあなたへ(1) 上司の仕事は、部下に、価値のある仕事を、与え続けること

さまざまな場所での仕事と、その経験を通して、すばらしい上司は決して多くなく、そしてすばらしい上司は例外なくさまざまな努力をしていると感じます。

さて、このシリーズでは、悪くない上司になるためのヒント(となると、私が思っていること)を、紹介したいと思います。

まず、最初は、「上司の仕事とは?」です。

世の中にはたくさんの職種があり、必要とされる専門能力も違います。その中で、共通する上司の仕事とはなんでしょうか?

私は一言で言えば、

○部下に、価値のある仕事を、与え続けること

につきると思います。「価値のある」、「続ける」とは、決して簡単ではありません。常に、先と、周囲を見続けなければなりません。少しでも、努力を怠れば、先は見えなくなりますし、周囲からのずれも生じるでしょう。また、部下は成長してゆきます。成長し続ける彼らに、常に価値を示すには、自分の成長を止める訳にはゆきません。

さらに、その仕事に「価値のある」ことを、部下が分かるようにしなければなりません。当然、仕事のゴールは分かりやすいものでなければなりませんし、そこに到達できると信じられるようにさまざまな環境を整えることも必要になるでしょう。ゴールまでの到達度を分かるようにすることも大切でしょう。

一方で、部下に価値のある仕事を与えられなくなったときは、部下が自分を超えた(もしかすると、あなたの力が衰えたためかもしれませんが・・・)と考え、その部下を自分の上司に抱くべきでしょう。この覚悟があれば、困った上司にならなくてすむように思います。

2010年4月14日水曜日

タイ国の政争、日本の政争

日本人の死者まで出たタイ国での政争と、日本の政争、ずいぶん違うなと思います。

タイ国の場合、富裕層、低所得層それぞれに指導者が現れて、国を2分しての政争となっています。一方が空港占拠して政権をひっくり返せば、他方が今回の騒乱を起こすといった具合です。アピシット氏、タクシン氏、その政治理念の良し悪しはさておき、多くの国民を行動に駆り立てることができるほどのリーダーシップを持っていることは間違いありません。

一方、日本の場合、最近とみに、政治家のリーダーシップの無さを嘆くことが多いわけですが、タイ国の状況を見ると、リーダーシップがないことも悪いことばかりではないかもしれません。たとえば、リーダーシップが無いから国民を行動に駆り立てることもできなく、結果として騒乱が起きないとも言えそうです。

ぼんやりと総中流と誰もが感じる無階層社会から、階層化社会へと向かっている日本に、階層を代表する指導者が現れることは、意外に危険なことかもしれませんね。

2010年1月4日月曜日

労働者派遣法

ワーキングプアなど日本における貧困問題の文脈で、労働者派遣法に関心が集まっています。

労働者派遣の経緯・詳細については、岡村美保子氏の論文(www.ndl.go.jp/jp/data/publication/refer/200910_705/070506.pdf)が詳しく紹介していますので、それに譲ります。

労働者派遣法、特に平成11年以降の派遣対象業務の拡大の改正の意味は、ざっくりと言えば、「『指名解雇』をしくみとして、日本に導入したこと」にあるのではないでしょうか。ここで言う『指名解雇』のしくみは、労働者を、解雇の優先順位の高い者と低い者を合法的に分類しておき、必要に応じて、優先順位の高いものから解雇するという程度の意味です。

でも、これだけでも、企業(労働者を雇用する側)とすれば、労働者派遣を活用することで、法律に触れることなく、指名解雇とほとんど同じ効果を得ることができます。競争に負ければ倒産するかもしれない企業にしてみれば、ルール(法律)の変化に対応するのは当たり前でしょう。

結局、この問題は、国の制度設計のミスではないでしょうか。
(以下、加筆予定)

2010年1月3日日曜日

年の初めに

何かを始めるのは、年の初めがふさわしい。

今年は、ブログを初めてみよう。一年後、どうなっているか、ちょっと楽しみ。挫折しているかな(笑)。